がんにかかった人が加入できる?緩和型がん保険とは?

(最終更新日:2020年03月11日)

年々がんに罹患するひとは増えており、がん罹患者の生存率も高まってる中で、最近「がんにかかった人が加入できるがん保険」が発売されています。
どのような商品内容なのか、近年のがんにまつわる傾向とともに解説します。

増えるがん罹患者数

2010年に新たにがんと診断された数は約80万人で、今後も増えていくと予測されています。

がん罹患者数の推移

(出典)<1975年~2011年>国立がん研究センター「地域がん登録全国推計によるがん罹患データ」
 <2015年~2025年>国立がん研究センター「全国がん罹患数・死亡数・有病数将来推計値」
※罹患者数は新たにがんと診断された数値で、がん患者数の総数ではありません。

 

がん罹患者の5年生存率は上昇傾向

がん罹患者の5年生存率(がんに罹患して5年以上生存している人の割合)は年々上昇傾向にあり、2003年~2005年の平均では、58.6%となっています。

がん罹患者 5年生存率の推移

(出典)国立がん研究センター「全国がん罹患モニタリング集計 2003-2005年生存率報告」
 国立がん研究センター平成22年「地域がん登録によるがん生存率データ」
※がんに罹患した時点からの経過年数によるデータであり、治療完了からの経過年数を示すものではありません。

 

再発や転移への不安

がんという病気は再発や転移のリスクがある病気です。
一般的に、がんの完治(治癒)は「治療を終えてから5年間再発が見られない状態」をいいますが、その後に再発する可能性はゼロではありません。
がんを経験された多くの方が再発や転移への不安を抱えており、「がんにかかった人でも加入できるがん保険」はそのような方にとって、再発や転移による経済的なリスクを軽減するだけではなく、不安を軽減することのできる商品なのかもしれません。

 

「がんにかかった人でも加入できるがん保険」の特徴

がんにかかった人でも加入できるがん保険を発売している保険会社は多くないですが、例えば、以下のような特徴があります。

 

がんに罹患した人でも加入できる可能性がある

「がんの治療を受けた最後の日から5年以上経過していること」などといった、一定の健康状態に該当すれば加入できます。

 

一般のがん保険より保険料が割高

がんに罹患した人(転移や再発により給付金を受け取る可能性が高い人)が加入することを前提に作られた商品のため、保険料は一般のがん保険に比べて割高になります。
例えば、保険料は同等でも、診断一時金がなく、入院給付金、手術給付金、通院給付金等の保障だけとなるといったイメージです。

 

独自の付帯サービス

保険会社によって、無料でがん患者専門カウンセラーに相談ができたり、がんの専門医の紹介をしてくれるサービスを付帯している商品もあります。

 

※上記は一例です。保険会社、保険商品によって異なる場合があります。

 

相談するのもひとつ方法

自分ががん保険に加入できるのか、どのような商品なのか、まずは相談してみるのもひとつの方法です。

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