自動車保険の見直しを行うタイミング。~子どもが結婚して実家を出て行った場合~
(最終更新日:2020年09月02日)
子どもが結婚して実家を出て行った。親としては子供の成長は当然嬉しいものですよね。
子どもが出ていった後でもその子どもに運転をさせたい場合には自動車保険の見直しを行う必要があります。
本日はその部分についてご説明いたします。
目次
自動車保険の「運転者範囲」と「運転者年齢条件」の再設定をしましょう!!
何故、自動車保険も見直しを行う必要があるのかをモデルケース家庭で考えてみましょう。登場人物は以下の通りです。
お父様 Aさん 55歳
お母さまBさん 52歳
お子さまCさん 27歳
現在の運転者範囲「本人+配偶者+同居の親族」、現在の運転者年齢条件「26歳以上補償」
今回のA様ご家族のように結婚して子どもが出ていった後でも、その子どもに運転をさせたい場合には自動車保険の運転者範囲と運転者年齢条件の再設定しましょう。
自動車保険の「運転者範囲」の再設定
「運転者範囲」というのは運転される方を設定することで保険料の割引が可能となる制度です。その範囲は例えば・・・
・本人のみ
・本人+配偶者
・本人+配偶者+同居の親族
・本人+配偶者+同居の親族+別居の未婚の子
・限定無し
などがあり、一般的には設定する範囲を限定するほど保険料は安くなります。
今回A様ご家族の場合はAさん・Bさん・Cさんが運転しますので「本人+配偶者+同居の親族」を選択しておりましたが適正な運転者範囲とといえます。
これまではCさんは「同居の親族」に該当されておりましたが、今回結婚したことにより「同居の親族」とはなりません。
Cさんは「別居の未婚の子」でもありませんので、補償範囲に加える場合は「本人+配偶者+同居の親族」から「限定無」に再設定する必要があります。
設定を変更しないままCさんが運転中に事故を発生させた場合には、補償対象外となりますので必ず変更手続きを行って下さい。
自動車保険の「運転者年齢条件」の再設定
「運転者年齢条件」とは運転される方の年齢範囲を設定することで保険料の割引が可能となる制度です。その範囲は例えば・・・
・年齢問わず
・21歳以上補償
・26歳以上補償
・30歳以上補償
・35歳以上補償
などがあります。一般的には設定する年齢が高いほど保険料は安くなります。
その自動車を運転される方で最も若い方の年齢で設定します。
今回A様ご家族の場合はCさんが27歳であるため「26歳以上補償」を選択しておりましたが適正な年齢条件といえます。
この年齢範条件の対象となるのは「本人/配偶者/同居の親族」の年齢です。
つまりCさんは結婚をしたことで同居の親族ではなくなったため年齢範囲の対象外となりません。
そのためA様ご家族の場合にはAさんとBさんの年齢から考慮して「26歳以上補償」から「35歳以上補償」に再設定することがよいでしょう。
自動車保険の再設定をした場合、保険料はどうなるのか?
「運転者範囲」と「運転者年齢条件」の再設定を行うと、「運転者範囲」は広げたため保険料は上がりますが「運転者年齢条件」は設定年齢を上げるため保険料は安くなります。
保険料が上がる要素と下がる要素の両方があるため、最終的な合計の保険料がどうなるかは実際に試算をしてみないと分かりません。詳しくは保険会社や保険代理店に問い合わせしてみましょう。
本記事は一般的な自動車保険の内容に基づいて作成しております。そのため各保険会社によって取扱いが異なる場合があります。詳しくは各保険会社や代理店にお問い合わせください。
生活環境が変わるタイミングでは自動車保険も見直しをしましょう。
特に「運転者範囲」と「運転者年齢条件」の再設定は適切な範囲や条件にしましょう。
保険料は上がる要素と下がる要素があるため、詳しくは保険会社や保険代理店に問い合わせしてみて下さい。