生命保険の加入がコンビニ(セブンイレブン)でも可能に!プロのFPが手続きしてみました
(最終更新日:2020年06月22日)
1990年代に始まった金融自由化により生命保険業界も大きな変化を歩んで来ましたが、その中で2020年6月8日付の日本経済新聞で「セブン、2万店で生命保険販売 MS&ADと提携」という記事が掲載されました。
早速、コンビニ(セブンイレブン)に実際来店し、申込手順を行ってみました。
目次
生命保険のコンビニ加入は画期的
生命保険は、生命保険外交員の訪問や、保険ショップでの相談など、対面による加入が原則です。
一部商品はインターネットや書類郵送での加入ができます。
今回、コンビニで生命保険が加入できるというのはおそらく、初めてかと思います。(自賠責保険、傷害保険、自動車保険等の損害保険商品はコンビニで加入できますが、生命保険としては初)
コロナウイルスの影響も長期化しています。
人と会わずに保険加入できる、気軽にコンビニで加入できる、というのはメリットになると思います。
セブンイレブンで申込ができる保険会社と保険商品
2020年6月16日時点で、セブンイレブンで加入できる生命保険会社は「三井住友海上あいおい生命保険会社」という日本の生命保険会社。
そして申し込みが可能な商品は「ガン保険スマート(ガン保険(無解約返戻金型(18)無配当)」というガン保険のみになります。
セブンイレブンでのがん保険申込手続き
セブンイレブンでのがん保険申込手続きを実際にやってみました。(見えずらい写真ですみません)
①コンビニマルチコピー機でガン保険を選択
ガン保険の申込手続きはセブンイレブン内にあるコンビニマルチコピー機でお客様自身にて行います。
マルチコピーメニューから「保険」⇒「ガン保険」と選択して画面をタッチして進んでいきます。
②保険申込前の確認事項を確認する
次に申込前の、事前確認です。
「生命保険の商品性質上、入力事項が多く、お時間を要する場合がございます。事前にネット予約登録サービスをご利用いただくことをお勧めします。」
という確認事項がありました。
確かに、その場で手続きを最初から行うと時間が掛かりそうであり、事前に個人情報を入力しておくとマルチコピー機での手続きがスムーズになりそうです。
③保険の商品内容を確認する
ガン保険の主契約や特約について説明があります。
④保険料を試算する
被保険者の年齢と性別を入力して保険料試算します。
加入できる年齢は20~69歳となっています。
対面申込の場合よりも加入年齢の範囲が狭いようです。(対面申込の場合0歳~85歳が加入可)
⑤保障プランを選択する
コンビニで加入できるプランは「プレミアム(おすすめ)」「スタンダード」「シンプル」の3タイプから選択。
主な保障内容は入院給付金・手術給付金・通院給付金・ガン診断給付金などになります。
特約のつけ外しや、給付金額の変更はできないようです。
保障内容の説明を要望される場合には、セブンイレブン申込専用のフリーダイヤルが準備されており24時間365日対応しているようです。
⑥個人情報・告知事項に関する説明を確認する
申込プランが決まった後は、申し込みの手続きに移ります。
まずは、個人情報の取扱や告知事項についての説明があります。
⑦勤務先を入力する
勤務先を入力します。
⑧告知事項(健康状態)を入力する
告知項目は3項目。
これは対面での申し込みと同様の内容です。
⑨契約概要・注意喚起情報を確認、了承する
契約のしおり・約款の受け取りはWEBサイトでの受け取りと、郵送での受け取りを選べます。
各種確認事項を確認したらチェックを入れていきます。
⑩2回目以降の保険料の支払方法を選択する
一回目の保険料の支払いは申込後に出てくる払込票を使用してコンビニのレジにて支払いとなります。
nanacoでも支払いは可能ですがnanacoポイントは加算されません。
2回目以降の保険料の支払い方法は「口座振替」か「クレジットカード払い」のどちらかを選択。
⑪申込プランの最終確認
⑫払込票を使用してコンビニのレジにて1回目の保険料を支払う
レジで保険料を支払って完了です。
スポーツやコンサートのチケットを取る手続きに似ており手続き自体が難しい印象はありませんでした。
所要時間15分ぐらいだったでしょうか。
保険のプロでこのぐらいの時間ですから、保険が分からない場合にはもう少し時間がかかることを想定した方がよさそうです。
多様化する保険加入/相談 ニーズに合った選択を
保険の外交員をはじめ来店型ショップやネット通信販売などもある中で、また新たな申込チャネルが増えました。
あまり保険に馴染みのなかった若い世代(20~30代前半)の方々には、普段使い慣れているコンビニで保険加入でき、便利になったのではないでしょうか?
今回、セブンイレブンから始まった生命保険の加入ですが他コンビニエンスストアや他生命保険会社も参入してくるかもしれません。
加入窓口が増えることは消費者にとっては歓迎できる状況です。
あえて懸念点を挙げるとすれば、生命保険という商品の性質上、どうしても消費者の皆様にとって判り辛い点があることです。
24時間365日対応の専用フリーダイヤルがあり、電話で相談することは可能です。
ある程度保険について知っており、自分にとってどういうプランが必要かを理解されている方にとっては非常に便利なサービスになりそうです。
一方、「保険のプロにアドバイスを聞いてみたい」「個別に特約金額を変更したい」「保険会社や保険商品を比較したい」と思う方には別の加入・相談方法が良いでしょう。
現在では生命保険を加入するためのチャネルがどんどん多くなっております。それぞれの生活状況にあったチャネルを使って保険を検討されみるとよいでしょう。
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保険商品を比較したり、プロのアドバイスを聞いたり、プラン内容をカスタマイズしたい場合には、対面での相談が有効です。
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