平均寿命と健康寿命には約10年の差が
(最終更新日:2019年12月18日)
寿命には『ある集団に生まれた人間が平均して何年生きられるか』という平均寿命と『健康上の問題がない状態で日常生活をあと何年送れるか』という健康寿命があります。
2つの寿命の違いについてと健康寿命の阻害要因について等、わかりやすくご紹介しています。
平均寿命とは
平均寿命はある集団に生まれた人間が平均して何年生きられるかの期待値のことをいいます。0歳児の平均余命ともいえます。
健康寿命とは
健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間の事です。
平均寿命と健康寿命の差
平均寿命と健康寿命の差は男性で約9年、女性で約12年あります。平均寿命は延びる傾向にありますので、健康寿命と平均寿命の差が拡大すれば、健康上の問題、医療費や介護費用の問題も懸念されます。
平均寿命と健康寿命の差
(出典)厚生労働省「平成25年簡易生命表」
(出典)厚生労働省「健康日本21(第二次)分析評価事業(平成25年)」
健康に配慮する一方で、病気や介護状態になってしまうことに対する備えをしておくことが重要になります。
健康寿命の阻害要因
自立度の低下や寝たきり、つまり要支援・要介護状態になってしまうと、健康上の問題がない状態で日常生活を送ることはできなくなってしまいます。
つまり、要支援・要介護状態は健康寿命の最大の阻害要因といえるでしょう。
そして、要支援・要介護状態になってしまう要因の第1位は「運動器(骨、関節、筋肉や神経)の障害」なのです。
要介護・要支援になった原因
(出典)平成25年厚生労働省国民生活基礎調査
健康寿命を伸ばすには
健康寿命を伸ばすため、運動器の障害を防ぐために適度な運動を心がけるようにしましょう。
また、病気を予防するためには食生活にも配慮しましょう。
それでも病気や介護状態になってしまったときのためには、自己資金を準備しておくことや民間の医療保険、介護保険に加入しておくことが有効です。