脳卒中(脳血管疾患)とは?どんな保険で備える?

(最終更新日:2021年01月05日)

脳卒中とは

脳卒中の語源は卒然として(急に)脳が邪風(悪い風)に中る(当たる)という古い中国の言葉からきたものです。

片側の手足の麻痺やしびれ、呂律が回らない、激しい頭痛、意識の混濁等の症状が突然起こるのが特徴です。

脳卒中とは正式な病名ではなく、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血を総称した呼び方です。

 

脳梗塞:脳の血管が詰まって、その先の脳組織が死んでしまう病気

脳出血:脳の中の血管が破れて出血してしまう病気

くも膜下出血:脳の表面の血管にできた動脈瘤が破裂してしまう病気

(激しい頭痛や吐き気が特徴)

[監修:公益財団法人 朝日生命成人病研究所]

 

脳卒中(脳血管疾患)の主な原因は動脈硬化

動脈硬化とは血管が老化して柔軟性を失い、その内面にコレステロールなどが溜まってできた状態です。それが進行すると血栓ができて血管が詰まってしまうこともあります。

動脈硬化が脳で起こると脳卒中の原因になります。

 [監修:公益財団法人 朝日生命成人病研究所]

 

動脈硬化の原因

高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、メタボリック症候群(肥満、血圧高め、脂質がやや異常、血糖値がやや高めの状態)などは動脈硬化のスピードを速めることで知られています。

 [監修:公益財団法人 朝日生命成人病研究所]

 

脳卒中(脳血管疾患)の予防は生活習慣から

脳卒中(脳血管疾患)の主要因である動脈硬化は加齢や病気(高血圧や糖尿病)、食生活の偏り・運動不足・喫煙・過度な飲酒などによってリスクが高まります。

まずは生活習慣の見直しをしてみましょう。

[監修:公益財団法人 朝日生命成人病研究所]

 

 

 

脳卒中(脳血管疾患)死因の上位を占め、介護や寝たきりの原因にもなる

脳卒中(脳血管疾患)は日本人の死因の4位

脳卒中(脳血管疾患)は昭和48年において死因別の第1位でしたが、死亡者数は減少傾向にあり、平成27年には死因別の第4位となっています。

 

主な死因別死亡者数の年次推移

(出典)厚生労働省「平成27年 人口動態統計」

 

 

脳卒中(脳血管疾患)は要介護になる原因の第1位

厚生労働省の調査によると要介護状態になる主な原因の1位は脳卒中(脳血管疾患)となっており、要介護状態になる人のうち18.5%が脳卒中(脳血管疾患)を主な原因となっています。

 

要介護者等の介護が必要となった主な原因

(出典)厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査の概況」

 

 

脳卒中(脳血管疾患)は寝たきりになる原因の第1位

また、脳卒中(脳血管疾患)は寝たきりになる原因の第1位にもなっています。

下記の通り、寝たきりになる原因の32.5%が脳卒中(脳血管疾患)となっています。

 

寝たきりの主な原因

(出典)厚生労働省「平成25年 国民生活基礎調査の概況」

 

 

 

脳卒中(脳血管疾患)に関わる経済的なリスクに保険で備える

脳卒中(脳血管疾患)に備えるための保険の種類としては、医療保険、三大疾病保険、就業不能保険/所得補償保険などがあります。

三大疾病保険はまとまった保険金額を設定すれば、収入減少の補てんとしても活用できます。

 

医療保険で脳卒中(脳血管疾患)に備える

医療保険は病気やケガで治療を目的として入院をしたり、所定の手術を受けた場合などに給付金を受け取ることができる保険です。
公的な医療保障でまかなえない医療費の自己負担額に対して備えることができます。

医療保険とは?保障内容や特約について解説

 

三大疾病(特定疾病)保険で脳卒中(脳血管疾患)に備える

三大疾病(特定疾病)保険とは、生前給付保険とも呼ばれ、被保険者が下記の場合に保険金を受け取れる保険です。

  • 「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」で保険会社が定める状態になった場合
  • 死亡した場合
  • 高度障害状態になった場合

※保険金を受け取れるのはいずれかの事由に該当した1回限りです。

 

三大疾病(特定疾病)保険の保障のイメージ

死亡保険よりも保障の範囲が広いので一般的に保険料は死亡保険よりも割高になります。

「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」で保険会社が定める状態になった場合、生前に百万単位の保険金を受け取れるので、収入減少の補てんや、治療費や治療後の生活費に充当することができます。

三大疾病(特定疾病)保険とは?

 

 

就業不能保険/所得補償保険で脳卒中(脳血管疾患)に備える

就業不能保険/所得補償保険は、病気やケガによって働けない状態になった場合に、毎月、給与のように給付金が支払われます。
※「働けない状態」という基準は保険会社によって異なりますので確認が必要です。

この記事のURLとタイトルをコピーする

記事カテゴリ一覧