養老保険は「保障」と「貯蓄」の両方を兼ね備えた保険

(最終更新日:2024年03月15日)

「保障」と「貯蓄」の両方を兼ね備えた、養老保険の特徴をみていきましょう。

養老保険の特徴

養老保険とは、「保障」と「貯蓄」の両方を兼ね備えた保険です。
保険期間は一定の期間内のみ有効で、保険期間中に死亡した場合には死亡保険金が支払われ、満期時には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われます。
保険期間の途中で解約した場合、解約返戻金を有効利用することができます。

 

養老保険のイメージ

養老保険の元本割れ

学資保険も養老保険の一種です。

 

 

 

養老保険は満期を自由に設定できる

養老保険には、

「10年後のリフォームのために○○万円準備したい」

「20年後の独立のために○○万円準備したい」

「30年後の退職のために○○万円準備したい」

など、その人の将来に合わせて、保険期間の満期と満期保険金の金額を自由に設定できるというメリットがあります。

 

 

 

養老保険は定期保険に比べ保険料が割高

養老保険は満期保険金、解約返戻金がある積立型の保険です。掛け捨ての定期保険に比べると保険料が割高になります。

同じ死亡保障額で、養老保険と定期保険を比べてみましょう。

 

養老保険の保険料は定期保険の保険料の5倍

<前提条件>

・35歳男性

・A保険会社の死亡保障額1,000万円の死亡保険

・養老保険は 保険期間:20年 保険料払込期間:20年払済

・定期保険は 保険期間:20年 保険料払込期間:20年払済

 

<試算結果>

養老保険 保険料 7,600 円/月

定期保険 保険料 1,587 円/月

養老保険の保険料は定期保険の約5倍という結果になりました。

養老保険は貯蓄性がある分、掛け捨てである定期保険に比べ保険料が高いことはお分かり頂けたかと思います。

 

 

 

養老保険のメリット

保険料の支払いを通して計画的な貯金ができる

自力で貯金を続けることは誰にとっても難しいこと。でも「保険料」として毎月支払っていくことにすれば、支払いを前提にして、家計のやり繰りを考えやすくなります。

家賃や光熱費を支払うように、自動的に口座から引き落とされる状態にしておくことで、計画的に資産形成がしやすくなるでしょう。

 

 

貯蓄性があり、万が一に備えながら資産形成ができる

養老保険は貯蓄性のある保険なので、解約返戻金があるため、保障を備えながら貯蓄ができるというメリットがあります。

たとえば、子どもの教育費準備や老後生活資金の準備に活用することができます。

 

 

保険料が上がらない

養老保険は保険料が上がりません。

一方、定期保険は更新の際、保障内容を変えないで更新すると保険料が上がります。

 

 

養老保険のデメリット

定期保険に比べ、保険料が高い

養老保険は貯蓄性があり、満期保険金があるため、定期保険に比べると保険料が高くなります。

数千万円など大きな保障を準備するのには不向きです。

 

 

「元本割れ」になってしまうことがある

貯蓄も大きな目的の養老保険ですが、下記の2つの場合には元本割れをしてしまうことがあります。

・医療保障や特定疾病保障などの特約を付けている

・加入後間もない解約をした

 

 

定期保険に比べ、保険の見直しがしにくい

養老保険は、早期解約の場合、基本的には解約返戻金額は支払保険料総額を下回ります。

そのため、払込期間中に保険の見直し等で解約をしたい場合、抵抗に感じる場合があるかもしれません。

 

一方、定期保険は掛け捨てのため、見直しによる解約がしやすいと言えます。

この記事のURLとタイトルをコピーする

記事カテゴリ一覧