インフルエンザと風邪は違う?基礎知識と予防法
(最終更新日:2019年12月18日)
日本では、毎年、約170万人が感染すると言われており、死亡例も毎年報告されています。 インフルエンザの基礎知識と予防法と対処法を改めてご紹介します。
インフルエンザの種類と特徴
インフルエンザは、インフルエンザウィルスによってもたらされる呼吸器感染症です。
インフルエンザウィルスには、A型B型C型がありますが、C型は人には流行しにくいとされています。
[監修:公益財団法人 朝日生命成人病研究所]
インフルエンザと風邪
インフルエンザがインフルエンザウィルスにより引き起こされる疾患であるのに対し、風邪の原因となるウィルスは複数あります。
一般的には症状も軽くそれぞれ感染力もインフルエンザウィルスと比べると、強くありません。
症状はある程度似ていますが、症状が起こる順番や度合いが異なります。
インフルエンザ | 風邪 | |
---|---|---|
症状の部位 | 全身 | のどや鼻など局所 |
症状が現れる速度 | 急激 | 少しずつ |
発熱・悪寒・関節や筋肉の痛み | 38度以上の発熱と悪寒や関節痛 | 発熱しても38度くらいまでで悪寒は感じる人もいる |
鼻水・咳 | 発熱と同時か遅れてくる | 大抵、引き始めや発熱前の予兆として現れる |
インフルエンザの予防
・うがいと手洗いの慣行
うがいは、ウィルス放出だけでなく、のどの乾燥を防ぎます。手洗いは接触による感染を防ぎます。
・適度な温度と湿度
インフルエンザウィルスは低温と低湿を好みます。
一般的に湿度が40%以下になると、感染力が高まると言われています。
ですが、インフルエンザウィルスや細菌には多湿を好むものもありますので、室内の温度は50~60%
を保つことが理想です。
室内の適温は20~25度です。
・予防接種
成人の場合、70~90%インフルエンザの発症を抑えることができると言われています。
インフルエンザの遺伝子は、変化しやすいので、毎年受けることが必要です。
インフルエンザにかかってしまったら
どのような対処法があるのか、ポイントをまとめてみました。
・病院での受診
真っ先に、医療機関での受診を受けることが大切です。
インフルエンザ用の薬は発症後3~4日後からの摂取では効果がないと言われています。
インフルエンザを少しでも予感したら、真っ先に病院へ行きましょう。
・安静にし、十分な睡眠をしましょう
・十分な水分補給をしましょう
お茶やジュースなど飲みたいもので構いません。
・うがいをしましょう
気管支の細胞がダメージを受け、肺炎にかかりやすくなります。
インフルエンザと保険適用
お住まいの自治体によっては、予防接種に助成金制度を設けている市町村があります。
また、ご家族のお勤め先の健康保険組合にて、家族への予防接種の補助金制度を設けている場合もあります。
しかし、適用の条件にはバラつきがあるので、助成を受けたい場合は、
自治体や加入している組合に、受給方法を確認するようしてください。