価額協定特約
(最終更新日:2017年10月04日)
価額協定特約とは、火災保険における特約のひとつで、契約金額を、
「時価額」ではなく「再調達価額」により補償するものをいいます。
時価額とは、新築した建物の価額から使用して消耗した分を、差し引いた価額のことをいいます。
再調達価額とは、保険契約の対象と同等のものを新たに新築・購入・取得するのに必要な金額をいいます。
通常、火災保険では時価額を基準として保険金が支払わることになります。
しかし、建物や家財は経過年数によって時価額が下がるため、補償を時価額のまま契約すると、
支払われる保険金は損害額より低くなってしまいます。
こういった場合、価額協定特約を付帯することにより、再調達価額により補償されます。
注意する点として、火災保険に価額協定保険特約を付帯する場合、
保険金額を正しい再調達価額に設定する必要があります。
例えば、再調達価額が3,000万円の物件に対し、保険金額を1,500万円に設定して
価額協定保険特約を付帯していた場合、実際に損害が生じたときに、
損害額の半分しか補償されないことになります。
また、契約後、物価が上昇し、契約時の保険金額(再調達価額)で建物や家財を元通りにするには、
金額的に不足するケースが出てくることにも注意が必要です。
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