知っておきたい相続対策【2.評価額を下げる】
(最終更新日:2019年12月18日)
相続財産の評価額を下げる
相続財産の評価額を下げる対策は、相続税ができるだけかからないようにするために行います。主に下記の方法があります。
(1)生前贈与を活用する
(2)不動産を活用する
(3)生命保険を活用する
(4)非課税の財産に変える
(1)生前贈与を活用する
生前に贈与を完了すれば、被相続人の財産ではありませんので、相続財産が減ることになり、相続税の節税にもつながります。
ただし、贈与には贈与税がかかりますので、贈与税の非課税枠内で行うようにするなど注意が必要です。
また、生前贈与は、被相続人本人が自ら行うものですので、本人の意思通りに財産を残すことができます。
(2)不動産を活用する
2,000万円の現金と2,000万円の不動産がある場合、相続税の計算上、不動産の方が安くなることをご存知ですか?
現金に比べ、不動産はおおよそ80%程度の評価になります。そのため現金が余っているなら、不動産を購入することで相続財産の評価額を下げることができ、相続税の節税対策になります。
また、遊休地がある場合に賃貸アパートを建設するといった形で、不動産を賃貸にすることでさらに評価額を下げることができます。
(3)生命保険を活用する
具体的には、受取人を相続人とする生命保険をかけます。
相続人が受け取る死亡保険金には「500万円×法定相続人数」の非課税枠がありますので、相続財産の評価額を下げることができ、相続税の節税につながります。
また、生命保険の死亡保険金は受取人固有の財産であるため、遺産分割協議の対象外となり、トラブルの防止にもつながります。
(4)非課税の財産に変える
原則として、墓地や仏壇等には相続税がかかりません。いずれ必要なものであれば、生前のうちに墓地や仏壇を購入しておくと、課税対象となる相続財産(現金)を減らすことができます。
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