保険会社を選ぶ上で大切な健全性を解説します。
(最終更新日:2019年12月18日)
医療保険を選ぶ上で、保険会社はどのように選んでいけばいいのでしょうか。
どこの保険会社にするか
医療保険を選ぶ上で、大切なのは自分が必要とする保障に合った商品選びですが、併せて保険会社選びもポイントになります。
なぜなら、保険会社が破綻してしまうと保険の契約者にも影響があるからです。
生命保険会社が破綻してしまった場合、救済保険会社や生命保険契約者保護機構が契約を引き受けることにより、契約を継続することができます。しかし、責任準備金(保険会社が将来の給付金等の支払いのために積み立てた積立金)の削減が行われることがあります。この場合、破綻時点の責任準備金の90%までは原則補償され、残りの10%については更生計画などにより決定されることとなります。
保険に加入する際には保険会社の健全性も確認するようにしましょう。
保険会社の健全性を見る2つの指標
保険会社の健全性を見る上で代表的な2つの指標を紹介します。
ソルベンシー・マージン比率
ソルベンシー・マージン比率は保険会社の支払余力を示す指標です。
通常では予測不可能な大規模な損害が発生した場合にも、保険会社はその損害に対して保障をする必要があります。
この、通常の予測を超えたリスクに対応する余力を示したものがソルベンシー・マージン比率です。
この数値が200%を下回った場合、原則として金融庁から何らかの監督上の措置(早期是正措置)がとられることと
なっています。
格付け
生命保険会社の「保険財務力」や「保険金支払能力」をわかりやすく表示したのが生命保険会社の格付けです。
生命保険会社の格付けは、複数の格付け機関が独自の調査に基づいて発表しています。
「スタンダード&プアーズ」や「ムーディーズ」などが代表的な格付け機関です。
AA+やBB-といったアルファベットで表現されており、保険会社を選ぶ際の指標として活用することができます。
上記の指標は、各保険会社のホームページで確認することができます。
自分に合った商品が決まったら、加入する前に保険会社の健全性についてもチェックするようにしましょう。
・保険会社が破綻してしまったら、保険の契約者にも悪影響があります。
・ソルベンシー・マージン比率や格付けなど、加入する前に保険会社の健全性についてもチェックするようにしましょう。